40系アルファードで走っているとき、スライドドアのあたりから「カタカタ」「コトン」「ギシギシ」と音がすると、ドアに問題があるのか気になると思います。
とくに分かりにくいのが、段差を越えたときや荒れた路面、発進・ブレーキ時だけ音が出るケースです。
ネットで調べると、上側のピンやストライカーを調整した例も出てきます。ただ、同じような音が聞こえても、原因まで同じとは限りません。
最初に見てほしいのは、音がどこから出ているかではなく、スライドドアが最後まできちんと閉まり、施錠できているかです。そこに問題がなければ、次に「走行中だけ鳴るのか」「どんな場面で鳴るのか」を見ていきます。
この記事では、2023年6月発売以降の40系アルファードを対象に、スライドドア周辺から聞こえる走行中の異音について、自分で確認できることと販売店へ相談する目安を順番に整理します。
40系アルファードのスライドドア周辺から異音がするときは、まずドアの状態を確認する
音が気になると、「どこから鳴っているんだろう」と発生場所を探したくなります。
ただ、最初にやることは音源探しではありません。まず安全な場所に停車して、左右のスライドドアが最後まで閉まり、正常に施錠・開閉できるか見てください。
トヨタの取扱説明書でも、走行するときはすべてのドアを確実に閉め、施錠するよう注意されています。また40系アルファードには、半ドア状態から自動で完全に閉めるイージークローザーが左右のスライドドアに備わっています。

私なら、音がどこから出ているか探す前に、まずドアが最後まで閉まるかを見ます。閉まり方までおかしいなら、異音だけの問題とは考えません。
スライドドアが確実に閉まり、施錠できるか確認する
停車した状態で左右のスライドドアを一度開閉し、いつもと違うところがないか見てみましょう。
確認したいのは、最後まできちんと閉まるか、正常に施錠できるか、開閉途中で止まったり不自然な動きをしたりしないか、といったところです。ドアやレール周辺に目で見て分かる損傷や大きなガタつきがないかも見ておきます。
ここまで問題がなく、走っているときだけ音が聞こえるのであれば、次に異音が出る場面を確認します。
反対に、最後まで閉まらない、正常に施錠できないといった状態なら、「音がするだけ」と考えて走り続けるのは避けてください。
開閉異常もあるなら、異音だけの問題と考えない
異音だけではなく、
- 開閉の途中で止まる
- 最後まで閉まらない
- 以前とは明らかに動き方が違う
- ドアやレール周辺に損傷や大きなガタつきがある
といった状態なら、単なる内装のきしみ音と同じ扱いにはできません。
この場合は、ネットで見つけた異音対策を自分で試すより、まず販売店で状態を見てもらってください。
なお、スライドドアが途中で止まる、全開にならないといった症状は、異音とは別に確認する必要があります。詳しくは「40系アルファードのスライドドアが途中で止まる・全開にならないときの確認ポイント」で整理しています。


走行中の異音とスライドドア開閉中の異音は分けて考える
ひと口に「スライドドアの異音」といっても、ドアを閉めて走っているときの音と、スライドドアを動かしている最中の音では、見るところが変わります。
40系アルファードのパワースライドドアは、正常に作動しているときもブザーが鳴ります。作動開始時や閉まっている途中のブザーまで、故障による異音と考える必要はありません。
まず、自分が気になっている音が走っているときに出るのか、ドアを開け閉めしているときに出るのかを分けて考えてください。
走行中だけカタカタ・コトンと鳴る場合
この記事で中心に扱うのはこちらです。
たとえば、
「段差を越えた瞬間にカタッと鳴る」
「荒れた路面では細かくカタカタする」
「発進したときやブレーキをかけたときにコトンと聞こえる」
といった症状です。
40系アルファードでは、段差や車体がねじれるような路面でBピラー・スライドドア付近からカタカタ音が出たというオーナー投稿があります。また、2026年8月には2025年式アルファードZについて、発進・段差・ブレーキ時に左スライドドア付近からコトンと音がするという投稿も確認できました。
ただし、これらはあくまで個別の事例です。同じように聞こえるからといって、自分の車も同じ場所が原因とは限りません。
スライドドアを開閉しているときに鳴る場合
ドアを動かしている最中だけ「ゴロゴロする」「何かに引っかかるような音がする」といった症状なら、走行中のカタカタ音とは分けて考えます。
トヨタは、スライドドアのリヤステップ下にあるローラー滑走面へ石などが入ったままドアを開閉すると、故障の原因になると説明しています。
安全に見られる範囲で、レールやローラー周辺に目立つ異物がないか確認してみてください。
ただし、これは「ローラー部分に石が入れば走行中にカタカタ鳴る」という意味ではありません。トヨタが説明しているのは、異物が入った状態で開閉すると故障につながるおそれがあることまでで、走行中の異音との関係までは示されていません。
走行中に鳴る場合は、どんな場面で音が出るか確認する
スライドドアが正常に閉まり、音が走行中だけに出るのであれば、次は「いつ鳴るのか」を見ていきます。
販売店に「スライドドアから音がします」と伝えても、持ち込んだときには鳴らないことがあります。どんな条件で再現するのか分かっているだけでも、症状をかなり伝えやすくなります。
| 音が出る場面 | まず確認すること | 販売店へ伝えるなら |
|---|---|---|
| 段差を越えたときにカタカタ鳴る | 左右どちらから聞こえるか、Bピラー付近・ドア上側・後端・下側のどこに近いか確認する | 「左側のBピラー付近から、段差を越えたときにカタカタ鳴る」など、場所と道路状況を伝える |
| 荒れた路面でギシギシ・カタカタ鳴る | 平坦な道では鳴らず、荒れた路面だけで鳴るのか確認する | どんな路面で再現しやすいか伝える |
| 発進したときにコトンと鳴る | 発進する瞬間だけか、ブレーキをかけたときにも鳴るか確認する | 発進時だけなのか、加減速の両方で鳴るのか伝える |
| ブレーキをかけたときにコトンと鳴る | 減速するたびに鳴るのか、特定の速度や強さで鳴るのか確認する | おおよその速度と、どの程度のブレーキで鳴ったか伝える |
| 走行中ずっとカタカタ鳴る | ドアポケットや2列目の小物、後付けアクセサリーを外して音が変わるか確認する | 小物を外しても鳴るかどうか伝える |
| ドアを開閉するときにも異音がする | レールやローラー周辺に目立つ異物がないか、開閉が途中で止まらないか確認する | 走行中だけでなく、開閉時にも音や動作の異常があることを伝える |
段差や荒れた路面でカタカタ・きしみ音が出る
段差を越えたときや路面がうねっているときだけ音がするなら、どんな道で鳴ったのか覚えておきましょう。
40系のオーナー投稿でも、すべての凹凸で鳴るのではなく、車体がねじれるような場面で音が出た例があります。
ただ、ここで「段差で鳴るなら上側のピンだ」と決めるのは早いです。
車体が揺れれば、スライドドアだけでなく、後席や内装パネル、車内に置いた物も動きます。まずは原因を決めつけるより、「どんな道を走ったときに再現したか」を覚えておく方が役立ちます。
発進やブレーキ時にコトンと音が出る
発進や減速のときだけ「コトン」と聞こえる場合は、車体に前後方向の力がかかったときに音が出ている可能性があります。
この場合も、運転席からスライドドア付近に聞こえたというだけで、ドア本体が原因とは決められません。
同乗者がいるなら、右か左か、ドアの前側か後ろ側か、どのあたりから聞こえるのか確認してもらうと場所をつかみやすくなります。運転者自身が走行中に振り返ったり、スマートフォンを操作したりして音源を探すのは避けてください。
音がどのあたりから聞こえるか確認する
「左スライドドアから鳴る」だけでも手掛かりにはなりますが、もう少し範囲を狭められると販売店へ伝えやすくなります。
たとえば、Bピラー付近なのか、窓枠やドア上側なのか、ドア中央・後端・下側なのかを確認してみてください。
「左側Bピラー付近から、段差を越えたときだけカタカタ聞こえる」というところまで分かれば十分です。





音源を一点まで当てなくても大丈夫です。『左側・前寄り・段差で鳴る』くらいまで分かれば、販売店へ伝える情報としてはかなり具体的になります。
聞こえる場所を一点に決める必要はありません。車内では音が伝わるため、運転席から聞こえた位置と実際に鳴っている部分が違うこともあります。
自分で確認するなら、簡単に見られるところから始める
異音が気になると、ネットで見つけたピンやストライカーをすぐ調整したくなるかもしれません。
ただ、最初からドアの位置に関係する部品を触る必要はありません。まずは元に戻せる物や、目で見えるところから確認します。
ドア周辺や2列目に置いている物を一度外す
最初に確認しやすいのが、スライドドア周辺や2列目に置いている小物です。
ドアポケットの物、後席周辺の小物、充電ケーブル、後付けアクセサリーなど、簡単に外せる物を一度外して同じ条件で走ってみます。
トヨタも、走行中やドア開閉時には、ジュースなどが入った紙コップやガラス製コップをスライドドア内側のボトルホルダーへ入れないよう注意しています。
もし車内の物が音源なら、ドア側を調整する必要はありません。
スライドドアのレールやローラー周辺に異物がないか見る
次は、安全に見える範囲でレールやローラー周辺を確認します。
トヨタは、リヤステップ下のローラー滑走面へ石などが入った状態でスライドドアを開閉すると、故障につながるおそれがあるとしています。
ここでは、目で見て確認するところまでにしておきます。
可動部へ手を入れたり、部品を外したり、ドアの位置を自分で調整したりする必要はありません。異物や明らかな損傷、開閉時の違和感が見つかったら、その状態を販売店へ伝えてください。
用品取付や内張り脱着のあとから鳴っていないか振り返る
いつから音が出るようになったのかも思い出してみましょう。
「納車直後からなのか」
「用品を取り付けたあとからなのか」
「内張りを外したあとからなのか」
「ドアを調整してもらったあとからなのか」
これだけでも販売店へ伝える情報として役立ちます。
40系のオーナー投稿には、スライドドアの位置調整後からBピラー付近のカタカタ音が目立つようになったという例もあります。もちろん、自分の車も同じ原因だという意味ではありません。
作業の前後で音が変わった覚えがあるなら、その経緯も伝えておきましょう。
上側ピンやストライカーだけを原因と決めつけない
40系アルファードのスライドドア異音を調べると、上側のピンやストライカー周辺を対策した事例が見つかります。
実際、40系でもスライドドア上側のピン付近へ対策を行い、段差などで出ていたカタカタ音が軽減したというオーナー事例があります。
一方で、同じような異音でも、上側ピンを調整して大きく変わらなかったという40系の事例もあります。
こうした違いを見ると、「40系のスライドドア異音=上側ピン」と考えるのは早いことが分かります。
40系でも上側ピン付近を対策した事例はある
40系で、スライドドア上側のピン付近を対策したあと、カタカタ音が軽減したという個人の記録も見つかります。
ただし、これはその車でピン周辺が音に関係していた事例の一つです。40系すべてに当てはまるわけではありません。
トヨタが40系全体について、上側ピンを走行中異音の共通原因として公表しているわけではありません。
同じ対策で改善しない40系の事例もある
同じ40系でも、上側ピン周辺へグリスを塗っただけでは変わらなかった例や、ピンを調整しても異音が残った例があります。
ネットで対策方法を見つけても、
「同じ音に聞こえるから、自分の車も同じ原因だ」
とは決めない方がよいでしょう。



私なら、保証期間内の40系なら、ピンやストライカーを自分で動かす前に一度販売店へ相談します。元の状態を残しておいた方が、症状を見てもらいやすいからです。
30系のDIY対策を40系へそのまま当てはめない
検索結果には、30系以前のアルファードで行われた異音対策も数多く出てきます。
30系で効果があったゴム追加やストライカー調整などが、40系でも同じ原因で、同じ方法が通用するとは限りません。
とくにドアの位置や閉まり方に関係する部分を自分で動かすと、販売店へ持ち込んだときに元の状態が分かりにくくなることがあります。
40系で異音が続いているなら、まず「いつ・どこで・どんな音が出るか」を記録し、その状態のまま販売店へ相談する方が症状を伝えやすいと思います。
販売店へ相談した方がよい症状と、異音を伝えるときのポイント
スライドドア周辺の異音は、販売店へ持っていったときに限って再現しないことがあります。
そのため、「カタカタ音がします」だけではなく、どんな場面で鳴ったのかまで伝えられるようにしておきましょう。
全閉や開閉に問題があるなら点検を優先する
次のような状態なら、自分で異音対策を試すより、まず販売店で見てもらってください。
- スライドドアが最後まで閉まらない
- 正常に施錠できない
- 開閉途中で不自然に止まる
- ドアやレール周辺に明らかな損傷がある
- 大きなガタつきがある
トヨタも、走行中はすべてのドアを確実に閉めて施錠するよう注意しています。
正常に閉まっていることを確認できない場合は、単なる「音の問題」と考えて走行を続けず、安全な場所で状態を確認してください。
開閉は正常でも、異音が続くなら早めに相談する
ドアは正常に閉まり、施錠や開閉にも問題がない。それでも、
「以前より音が大きくなってきた」
「いつも同じ場所で鳴る」
「一度調整してもらったのに再発した」
といった場合は、早めに販売店へ相談しておくとよいでしょう。
トヨタの一般保証は、原則として新車登録から3年間または6万kmのいずれか早い時点までです。
ただし、保証期間内だからといって、異音が必ず無料修理になるわけではありません。実際にどこが原因なのか、保証の対象になる部品なのかを確認してもらう必要があります。
保証期間内で気になる音が続いているなら、自分でドア周辺を調整する前に一度見てもらう方がよいと私は考えます。
「いつ・どこで・どんな音がするか」を伝える
販売店へ相談するときは、
「左のスライドドアからカタカタ音がします」
だけよりも、
「時速30km前後で段差を越えたとき、左側のBピラー付近から1回カタッと聞こえます」
と伝えた方が、どんな条件で再現するのかが伝わりやすくなります。
速度を細かく測る必要はありません。おおよその速度、道路の状態、左右どちらか、音が聞こえた場所、発進・減速のどちらで出るかが分かれば十分です。
同乗者がいるなら、音が出る場所を確認してもらったり、安全にできる範囲で音声や動画を残してもらったりする方法もあります。運転者自身が走行中にスマートフォンを操作するのは避けてください。
2026年9月27日時点で確認したトヨタのリコール・改善対策、サービスキャンペーンの中に、「40系アルファードのスライドドア周辺異音」そのものを対象にしたものは確認できませんでした。
ただし、リコールなどは車種名だけで対象かどうかを判断できません。気になる場合は、トヨタ公式の対象車両検索で自分の車の車台番号を確認してください。
まとめ|スライドドア周辺の異音は、音だけで原因を決めずに確認する
40系アルファードでスライドドア周辺からカタカタ・コトンと音がしても、聞こえ方だけで原因を特定することはできません。
まずは、スライドドアが最後まで閉まり、正常に施錠・開閉できるか確認してください。
そこに問題がなければ、走行中か開閉中か、段差・発進・減速のどの場面で鳴るか、左右どちらのどのあたりから聞こえるかを見ていきます。
ネットで見つかる上側ピンやストライカーの対策も、一部の車で改善した例があるだけで、40系すべてに当てはまるわけではありません。自分の車まで同じ原因だと決める必要はありません。
私なら、ドアは正常に閉まるものの異音が何度も再現するのであれば、部品を自分で調整する前に、「いつ・どこで・どんな音がするか」を整理したうえで販売店へ相談します。
その方が、元の状態を残したまま原因を確認してもらえます。







