「高齢の親をアルファードに乗せたいけれど、床が高そうなのが気になる」
「ユニバーサルステップが付いていれば、足腰が弱くなった親でも乗り降りしやすいのか」
40系アルファードには、広いスライドドア開口部やロングアシストグリップがあり、ユニバーサルステップ装着車なら地面から約220~230mmの位置に最初の足場を作れます。
高齢の家族を乗せる車として、乗降を助ける装備はしっかり考えられています。
ただし、「40系アルファードなら高齢者でも問題なく乗り降りできる」とまでは言えません。
ユニバーサルステップの有無だけでなく、本人が足を上げられるか、身体を支えながら車内へ移動できるか、2列目から安全に降りられるかまで確認する必要があります。
この記事では、40系アルファードの2列目に高齢の家族を乗せるケースを中心に、「通常車で大丈夫か」「ユニバーサルステップ付きがよいか」「ウェルキャブまで考えた方がよいか」を順番に整理します。
40系アルファードは高齢者でも乗り降りしやすい?
40系アルファードには、高齢者の乗降を助ける装備が複数あります。
トヨタでは、スライドドアの開口幅を約820mmと案内しています。また、メーカーオプションのユニバーサルステップを装着すると、スライドドアの開閉に連動して地上約220mm付近にステップが展開します。
つまり、ユニバーサルステップ付きなら、非装着車より最初の足上げを小さくできます。
ただ、それだけを見て「高齢者向けだから大丈夫」と判断するのは早いです。
ユニバーサルステップ付きなら最初の足上げを抑えられる
トヨタ公式FAQで案内されている、地面から各部までの高さは次のとおりです。
| 箇所 | 17・18インチタイヤ | 19インチタイヤ |
|---|---|---|
| ユニバーサルステップ面 | 約220mm | 約230mm |
| 通常のステップ面 | 約385mm | 約395mm |
| フロア面 | 約460mm | 約470mm |
これらは燃料満タン・乗員なし・荷物なしの空車状態での目安です。実際の高さは、乗車人数や荷物などによって多少変わります。
ユニバーサルステップ装着車なら、最初の足場は約220~230mmです。
一方、非装着車では通常のステップ面が約385~395mmになります。
数字だけを比べても差がありますが、高齢の家族を頻繁に乗せるなら、実際に本人がこの一段目へ無理なく足を運べるかまで見ておきたいところです。
ただし年齢だけで「乗りやすい」とは判断できない
同じ80代でも、普段から自力で段差を上り下りできる人と、手すりや介助が必要な人では状況が違います。
ですから、
「70代だから大丈夫」
「80代ならステップ付きが必要」
と年齢だけで区切るのは現実的ではありません。
見るべきなのは、
- ステップへ無理なく足を移せるか
- グリップを使って姿勢を保てるか
- 次の足場へ安全に体重移動できるか
- 車内へ身体を移して2列目へ腰掛けられるか
- 2列目から立ち上がって安全に降りられるか
という一連の動作です。

私なら『80代だから無理かな』とは考えず、まず実車で最初の一段へ足を上げられるかを見ます。年齢より、普段の動き方を見る方が判断しやすいです。
40系が高齢の家族に向いているかどうかは、車側の装備と本人の動作をセットで見るのが一番分かりやすいです。
乗り降りするときの高さはどれくらい?220mmは床の高さではない
40系アルファードの乗降性を調べていると、「約220mm」という数字を見かけることがあります。
ここは少し注意が必要です。
約220mmは、車内の床までの高さではありません。
17・18インチタイヤ装着車なら、
地面からユニバーサルステップ面まで約220mm、通常のステップ面まで約385mm、フロア面まで約460mmです。
19インチ車では、それぞれ約230mm、約395mm、約470mmとなります。
ユニバーサルステップは約220~230mm
ユニバーサルステップは、スライドドアの開閉に連動して展開・格納します。
このステップがあることで、最初から約385~395mmの高さへ足を上げるのではなく、その手前に約220~230mmの足場を1段作れます。
足を高く上げにくくなった人には、この一段が乗降を助けます。
ただし、約220~230mmなら誰でも楽に上がれるわけではありません。
本人にとって負担のない高さなのかは、最終的には実車で確認する必要があります。
通常ステップは約385~395mm、フロアは約460~470mm
位置関係を整理すると、こうなります。
地面
↓
ユニバーサルステップ:約220~230mm
↓
通常ステップ面:約385~395mm
↓
フロア面:約460~470mm
↓
2列目へ着座





約220mmだけを見ると『床がかなり低い』ように感じますが、これは最初のステップまでの高さです。ここは購入前に勘違いしたくないところです。
この位置関係を知っておくと、実車確認のときにも「最初の一段がきついのか」「そこから車内へ上がる動作がきついのか」を分けて見られます。
高齢者の乗り降りを助ける40系アルファードの装備
高齢者の乗り降りは、床までの高さだけでは決まりません。
足を置く場所に加えて、身体を通せるスペースと、身体を支えられる場所も必要です。
40系アルファードには、そのための装備があります。
約820mmのスライドドア開口幅
40系アルファードのスライドドア開口幅は約820mmです。
身体を車内へ入れるスペースには余裕があります。
ただし、「ドアが広いから乗り降りしやすい」と、それだけで判断するのも違います。
高齢者の場合は、開口部までたどり着くためのステップと、身体を支えながら車内へ入れるかまで見ておく必要があります。
ユニバーサルステップとロングアシストグリップ
40系では、センターピラー左右にロングアシストグリップがあり、グリップ部は620mm。
さらに2列目左右の天井にも315mmのロングアシストグリップがあります。
高齢者の乗降を考えるなら、
足を置く場所=ユニバーサルステップ
身体を支える場所=ロングアシストグリップ
として両方を見ると分かりやすいです。
足は上がっても、身体を安定させながら車内へ移れないことがあります。
反対に、グリップをしっかり握れても、最初のステップまで足を移せなければ乗降は難しくなります。
「ステップが付いているから大丈夫」だけではなく、一連の動作で考える必要があります。
ユニバーサルステップ付きでも乗り降りが難しい人はいる
ユニバーサルステップは便利な装備ですが、「これさえあれば誰でも乗れる」というものではありません。
トヨタが示しているのはステップの高さや機能です。個々の人が安全に乗降できるかどうかは、本人の身体状況によって変わります。
足を上げる・身体を支える・腰掛ける動作を確認する
高齢の家族を乗せる予定なら、カタログ上の数字を見るだけでなく、実車で次の動作を確認しておきたいところです。
| 確認する動作 | 実車で見るポイント |
|---|---|
| 最初の一歩 | ユニバーサルステップへ無理なく足を移せるか |
| 姿勢保持 | グリップなどを使って姿勢を保てるか |
| 車内への移動 | 次の足場へ安全に体重移動できるか |
| 着座 | 身体を回して2列目へ無理なく腰掛けられるか |
| 立ち上がり | 2列目から無理なく立ち上がれるか |
| 降車 | 足場を確認しながら地面まで安全に降りられるか |
これは医学的な判定表ではありません。
その家族が40系を普段使いできそうかを確認するためのチェックです。
特に見落としたくないのが降車です。
乗るときは何とか上がれても、降りるときには車外へ身体を向け、下にあるステップを確認しながら体重を移さなければなりません。
実車では、
乗る → 座る → 立つ → 降りる
まで一通り確認した方が実際の使い方に近くなります。





私なら販売店で『乗れましたね』だけでは決めません。降りるときに足元を探したり、身体を支えるのが大変そうなら、そこまで含めてもう一度考えます。
雨や凍結時はステップで滑らないよう注意する
ユニバーサルステップには、安全面で注意したい場面もあります。
2026年6月以降の40系アルファード取扱説明書では、ステップが濡れていたり凍結したりしている場合、足を滑らせて転倒するおそれがあるとして注意が案内されています。
普段は問題なく乗降できる人でも、雨の日や冬場は条件が変わります。
特に高齢の家族を乗せるときは、「ステップがあるから安心」と考えず、足場が濡れていないか、滑りやすくなっていないかも確認してください。
通常の40系で乗り降りが難しいならウェルキャブも選択肢
ユニバーサルステップ付きの40系でも、本人の負担が大きい場合があります。
たとえば、
- ステップへ足を移すこと自体が難しい
- 身体を支えながら2列目まで移動するのが難しい
- シートへの着座や立ち上がりにかなりの介助が必要
といったケースです。
この状態なら、通常車で何とか乗せることだけを考えず、トヨタの福祉車両「ウェルキャブ」まで比較した方がよい場合があります。
サイドリフトアップチルトシートはシート自体が車外へ降りる
2026年6月現在のアルファードには、「サイドリフトアップチルトシート装着車」が設定されています。
2列目シートが車外側へ回転し、スライドダウンしながら座面が前傾する仕組みです。
通常車では本人がステップを上がって2列目まで移動しますが、こちらはシート側が乗り降りしやすい位置まで移動するのが大きな違いです。
ユニバーサルステップを使っても毎回の乗降が負担になるなら、通常車だけに絞らず比較する価値があります。
ウェルキャブでも身体状況によって利用できない場合がある
一方で、「ウェルキャブなら誰でも乗れる」とも言えません。
トヨタでは、シートへ深く座れない場合や、膝・首を十分に曲げられない場合などには、身体がボディに当たり、シートの回転や乗降が難しくなる場合があると案内しています。
つまり、
通常車が難しい → ウェルキャブなら必ず大丈夫
という単純な話ではありません。
ウェルキャブを検討するときも、実際に利用する本人と車両の相性を確認する必要があります。
購入前は高齢の家族本人と実車で乗降を確認する
高齢の家族との移動に40系アルファードを使うなら、購入前に本人と実車を確認しておきたいところです。
カタログを見て「220mmなら大丈夫そう」と思っても、本人には負担になるかもしれません。
逆に数字だけを見ると不安でも、アシストグリップを使えば無理なく乗降できる場合もあります。
これはスペック表だけでは分かりません。
ユニバーサルステップ装着車か確認する
2026年9月時点の現行40系では、ユニバーサルステップは全車メーカーオプションです。
つまり、40系アルファードだから必ず付いているわけではありません。
新車なら注文内容で確認できます。
中古車の場合は、実車にユニバーサルステップが装着されているか確認してください。
高齢の家族を乗せることを前提に中古40系を探すなら、「40系」という条件だけではなく、ユニバーサルステップの装着有無まで購入条件に入れておいた方が探しやすくなります。
「乗れた」だけでなく降りる動作まで確認する
実車では、一度乗れたところで確認を終わらせない方がよいです。
乗車する
↓
2列目へ座る
↓
立ち上がる
↓
降車する
まで確認します。
無理のない範囲で、販売店スタッフや普段の介助者と一緒に確認してください。
その途中で、本人が毎回強く身体を引き上げなければならなかったり、家族がかなり支えなければ動けなかったりするなら、「一応乗れた」だけで通常車を選ぶのは少し慎重になった方がよいと思います。
日常的に使う車だからこそ、1回できるかではなく、毎回無理なく続けられそうかまで見るのがポイントです。
まとめ|40系アルファードは装備だけでなく本人の動作まで確認して選ぶ
40系アルファードは、約820mmのスライドドア開口幅やロングアシストグリップを備え、ユニバーサルステップ装着車なら地上約220~230mmの位置に最初の足場を作れます。
高齢の家族を乗せる車として、乗降を助ける装備はよく考えられています。
ただし、「高齢者なら乗りやすい」「ユニバーサルステップがあれば大丈夫」とまでは言えません。
購入前には、
ユニバーサルステップの有無を確認する
→ 本人が無理のない範囲で実際に乗ってみる
→ 着座・立ち上がり・降車まで確認する
→ 通常車で負担が大きければウェルキャブも比較する
という順番で考えると判断しやすくなります。
高齢の家族を乗せる40系選びでは、年齢やカタログの数値だけではなく、本人が日常的に無理なく乗り降りできるかを最後の判断基準にしてください。





