30系アルファードの2.5Lガソリン車に乗っていて、
「警告灯が点いた」
「アクセルを踏んでも加速がおかしい」
「もしかしてCVTが故障した?」
こんな症状が出たら不安になりますよね。
しかも調べてみると「30系アルファードはCVTの無料修理対象」という情報も出てくるので、自分の車も無料で直してもらえるのか気になるところです。
実際、トヨタは30系アルファードのDBA-AGH30W/AGH35Wの一部車両について、CVTのトルクコンバータに関する無料修理を行っています。
現在の無料修理対応期間は新車登録から13年以内です。
ただし、ここで注意したいのが、
「30系前期の2.5Lなら全部無料修理になるわけではない」
ということ。
車台番号などの対象条件を確認したうえで、実際に今回の不具合に該当するかトヨタ販売店で診断してもらう必要があります。
この記事では、
- 自分のアルファードが対象車両に入るのか
- どんな症状が無料修理の対象なのか
- 警告灯や加速異常が出たときにどうすればいいのか
この3点を中心に分かりやすく説明します。
30系アルファード2.5Lの一部にはCVTの無料修理対応がある
トヨタが2017年7月に公表したのが、「無段変速機トルクコンバータの修理」です。
30系アルファード/ヴェルファイアでは、2.5Lガソリン車の
- DBA-AGH30W
- DBA-AGH35W
の一部が対象車両に含まれています。
AGH30WはFF、AGH35Wは4WDで、どちらも2.5Lガソリンエンジン+CVTを搭載したモデルです。
対象となる車台番号
トヨタ公式に掲載されている車台番号の範囲はこちらです。
| 型式 | 対象車の含まれる車台番号 | 製作期間 |
|---|---|---|
| DBA-AGH30W | AGH30-0001001~AGH30-0064562 | 2014年12月~2016年3月 |
| DBA-AGH35W | AGH35-0001001~AGH35-0010319 | 2014年12月~2016年3月 |
ここで少しややこしいのが、トヨタ公式の表現です。
「対象車台番号」ではなく、「対象車の含まれる車台番号」となっています。
つまり、
車台番号がこの範囲に入っている=無料修理確定
ではありません。
まずは「今回の無料修理に該当する可能性がある車両」と考えておくのが分かりやすいでしょう。
車台番号は車検証で確認できます。
無料修理期間は新車登録から13年以内
現在、トヨタ公式では今回の無料修理について、
新車を登録した日から13年以内
を対応期間としています。
ここも中古車オーナーは注意が必要です。
たとえば5年前に中古で購入したアルファードだからといって、そこから13年間対象になるわけではありません。
基準になるのは、その車が最初に新車登録された時期です。
30系前期はすでに登録から年数が経っている車両も多いので、対象になりそうな場合は車検証の「初度登録年月」も確認しておきましょう。
なお、ネットでは今回の件を「30系アルファードのCVTリコール」と書いている記事も見かけます。
ただ、トヨタ公式ではリコールではなく、「保証期間延長等のその他の情報」として掲載されている無料修理対応です。

どんなCVT不具合が無料修理の対象になる?
ここが今回の記事で一番重要なポイントです。
今回の対応は、
CVTが故障したら何でも無料で修理してもらえる
というものではありません。
トヨタが原因として説明しているのは、CVTのトルクコンバータにあるロックアップクラッチです。
製造時のばらつきによって、一部の構成部品で強度が不足しているものがあり、加速・減速を頻繁に繰り返すことでクラッチが作動しなくなる場合があるとされています。
その結果、
警告灯が点灯し、フェールセーフ走行になる場合がある
というのがトヨタの説明です。
ですから、
「最近なんとなく加速が鈍い」
「CVTの動きに少し違和感がある」
というだけで今回の不具合だと決めつけることはできません。
警告灯や加速不良には別の原因もあります。
そのため、
加速がおかしい
↓
30系で有名なCVT不具合だ
↓
無料修理してもらえる
と自己判断するのは避けた方がいいでしょう。
最終的には販売店での診断が必要です。
車台番号が対象でも無料修理が確定するわけではない
「車台番号が対象範囲に入っていた!」
となると、無料修理してもらえると思ってしまいますよね。
ただ、今回の対応は、対象範囲の車を一律で部品交換するものではありません。
トヨタの説明では、今回説明されている現象が発生し、販売店で点検した結果、該当すると判断された場合に無料修理を行うとされています。
該当した場合は、
- トルクコンバータ
- CVT内部の一部構成品
などが交換されます。
つまり、
- 車台番号が対象範囲に入っている
- 新車登録から13年以内
- 警告灯や走行異常が出ている
ここまで条件がそろっていても、無料修理が確定するわけではありません。
最後は販売店で確認してもらうことになります。
もし対象車両なのに、
「今回は無料修理には該当しません」
と言われた場合は、
「トヨタの『無段変速機トルクコンバータの修理』とは別の故障という診断でしょうか?」
と聞いてみると分かりやすいと思います。
単に「対象外です」で終わらせず、今回の無料修理とは別の原因なのかまで確認しておくと安心です。
警告灯や加速異常が出たら、そのまま走っても大丈夫?
トヨタの説明には「フェールセーフ走行となる場合がある」と書かれています。
ただし、
「フェールセーフだから、そのまま走っていても大丈夫」
という意味ではありません。
車側が異常を検知し、故障の拡大を防ぐために走行を制限している状態と考えた方がいいでしょう。
特に、
- アクセルを踏んでも明らかに加速しない
- 周囲の交通の流れに乗れない
- 大きなショックが出る
- 普段とは明らかに違う挙動がある
- 複数の警告灯が点灯している
- 症状が急に悪化した
といった場合は、無理に走り続けない方が安全です。
安全な場所へ停車できるのであれば停車し、トヨタ販売店やロードサービスへ相談してください。
また、
「一度エンジンを切ったら警告灯が消えた」
という場合でも安心はできません。
同じ症状を繰り返しているなら、「直った」と判断せず、一度点検してもらう方が安心です。
販売店に相談する前に確認しておきたい3つのこと
実際にトヨタ販売店へ相談するときは、何も分からない状態で電話するより、次の3点を確認しておくと話がスムーズです。

1.型式と車台番号
まず車検証を確認します。
型式が、
- DBA-AGH30W
- DBA-AGH35W
のどちらかになっているか確認しましょう。
あわせて車台番号もチェックし、先ほど紹介した対象範囲に入っているか確認します。
2.初度登録年月
次に確認するのが初度登録年月です。
無料修理の対応期間は新車登録から13年以内なので、中古車として購入した時期ではなく、車検証に記載されている初度登録年月を確認します。
対象期間ギリギリの車両も今後増えてくるので、症状があるなら早めに確認しておいた方がいいでしょう。
3.症状が出たときの状況
販売店で診断してもらうときに意外と重要なのが、「いつ、どんな状態で症状が出たか」です。
たとえば、
- 発進した直後だった
- 普通に走行している途中だった
- アクセルを踏んでも加速しなかった
- ショックや異音があった
- エンジンをかけ直したら症状が消えた
- 同じ症状が何回か出ている
といったことを、覚えている範囲で整理しておきましょう。
警告表示が出た場合、安全に停車したあとで写真を撮れるなら残しておくのもおすすめです。
販売店に電話するときは、
「30系アルファードのAGH30W(またはAGH35W)です。警告灯と走行異常が出たので、トヨタの『無段変速機トルクコンバータの修理』に該当するか確認したいです」
と伝えれば話は通じやすいでしょう。
無料修理の対象外でも症状は放置しない方がいい
販売店で確認した結果、
「今回の無料修理には該当しません」
と言われる可能性もあります。
ただし、それで「車には問題がなかった」とは限りません。
警告灯や加速不良、エンストなどは、CVT以外の原因でも起こります。
今回の記事ではトルクコンバータの無料修理に絞って解説していますが、
- 警告灯が消えない
- 加速がおかしい
- エンストする
- エンジンの始動状態がおかしい
- 同じ異常を何度も繰り返す
といった症状があるなら、そのまま乗り続けるのはおすすめしません。
「無料修理の対象ではなかったから問題なし」ではなく、別の故障が隠れていないかも含めて確認してもらうのが安心です。
まとめ|30系アルファードのCVT無料修理は車台番号と症状の両方を確認する
30系アルファードの2.5Lガソリン車には、一部車両を対象としたCVTトルクコンバータの無料修理対応があります。
気になる症状が出たら、まず確認したいのは、
型式・車台番号
↓
初度登録年月
↓
現在出ている症状
の3つです。
現在の無料修理対応期間は新車登録から13年以内。
ただし、車台番号が対象範囲に入っているからといって、CVTに関する修理がすべて無料になるわけではありません。
最終的にはトヨタ販売店で点検してもらい、今回の「無段変速機トルクコンバータの修理」に該当するか判断してもらう必要があります。
30系前期は登録から年数が経ってきています。
警告灯や加速異常が出ていて、自分の車が対象範囲に入りそうなら、ネット上の古い情報だけで判断せず、トヨタ公式の最新情報を確認して販売店へ相談するのが一番確実です。
